新スタジオ用の物件も決まり、レイアウトなどを妄想したり、必要な家具などを検索したりしながら1ヶ月ほど経ったある日、庭師の友人から着信がありました。
「飲みに行く誘いかな」
と思い電話に出ると、受話器の向こうから暗い声がしました。嫌な予感しかしません。
「例の倉庫なんだけど・・・。」
もう嫌な予感80%越えです。
「言いにくいんだけど、大家さんからやっぱり難しいって言われちゃって・・・。」
予感的中。急転直下のどんでん返し。
ちょうどその頃、私の家族に病気などが重なり精神的に参っていたタイミングでの泣きっ面に蜂。
聞けば、大家さんが貸し出しのためにリフォーム会社に見積もりを取ったところ、想像以上にお金がかかる事になり、断念したとの事。
私も諦めきれないので、大家さんに直接連絡を取り、
「リフォーム等の工事費用はこちら持ちでも構わないのですが、なんとか貸していただけませんか?」
との話をしたのですが、
「お貸しするのであればちゃんとした形でお貸ししたいので、今すぐというのは難しいです。ごめんなさい。」
とのお返事でした。
これ以上は無理も言えないし、紹介してくれた友人の立場もあるので、大家さんとのご縁が出来たことに感謝しつつ、泣く泣く諦めることになるのでした。